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執筆者の写真musubi.toshiyuki

しっかりしゃがむ

12月に入り、いよいよ本格的に寒くなってきましたね。


寒さが厳しくなるにつけ肩はすくみ手足は縮こまりがち。

体幹もキュッと縮こまっています。

そんな状態で一念発起の大掃除、なんて時に気をつけたいのが


ギックリ腰


重いものを持ち上げる時もそうですが、

ちょっと下にあるものを拾う、なんて時が意外と危険です。

膝を伸ばしたまま前かがみになって、元に戻ろうとした瞬間に・・・



前々回にも書きましたが、前かがみになるときに膝が伸びていると、股関節が曲がりにくくなります。

そのために背骨を曲げて補完するのですが、問題は戻るとき。

「よいしょ」っとばかり上体を起こすために背中、特に腰の辺りに力が入ります。


ここでちょっと想像してみてください。

今あなたは1メートルほどの竿の一端を持って水平に保っています。

竿のもう一方の端にスイカを1つぶら下げます。

この竿を水平に保つには、さらにスイカの下がっている端を上げるには、

手にどれだけの力がいるでしょう?

「そもそも手だけじゃ無理」と思う方も多いのではないでしょうか?


「よいしょ」っと上体を起こすときの腰は、この竿を持つ手と同じ状態です。

ただでさえ重たい頭(と上半身)が梃子の原理でさらに大きな負荷になっているのを腰まわりの筋肉だけで持ち上げようとすると「手だけじゃ無理」なくらいの力が入ります。

また、この力は背骨を直撃します。

背骨にちょっと不自然な角度でこの力がかかってしまうと・・・


そんなことにならないように、


前にかがむのではなく、膝と股関節をしっかり曲げてしゃがむことを心掛けてください。

このとき、背中を丸めないように気をつけましょう。


ちょっとゴミを拾うのにいちいちしゃがむのは面倒、とついつい横着してしまいがちですが、それで腰を痛めてしまっては大変です。

ここは「股関節ストレッチのチャンス!」と切り替えて、しっかりしゃがんでください。



重いものを持ち上げるときも基本は同じ。

足の位置を決めたら背筋を伸ばして、膝と股関節をしっかり曲げてしゃがみます。

しゃがんだらお腹に抱きかかえるようにして持ってください。

重量物を体幹に近づけることで、梃子の効果が小さくするためです。

立ち上がる時にはお腹の丹田(おへその少し下)力を入れることで体幹が固定され、背中に不要な力が入るのを防ぐことができます。

できるだけ上体を立て、「膝と股関節を伸ばす」意識で立ち上がるようにすることで腰への負担を小さくできます。


これから大掃除に取り掛かる方も多いと思います。

ギックリ腰を予防するためにも「しっかりしゃがむ」をぜひ心掛けてください。

股関節まわりのストレッチにもなりますよ!




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