top of page
検索
執筆者の写真musubi.toshiyuki

肩甲骨の話

肩こりでお悩みの方には「肩甲骨の周りが硬い、動かせない」という方が多く見受けられます。

こう言った方でも肩甲骨を

・背骨に向かって引き寄せる

・頭の方向に持ち上げる

といった動きは案外かんたんに出来てしまいます。

実はこの2つの動きは共に肩甲骨と背骨を結ぶ筋肉の働きによるものです。

具体的には僧帽筋・大菱形筋・小菱形筋・肩甲挙筋がこれに当たります。

肩甲骨を動かそうとすると背中に意識が向くため、背中にあるこれらの筋肉を使った動きがかんたんに出来てしまうのはある意味自然なことです。

では、「動かせない」とはどういうことでしょう?

肩甲骨の動きには上に挙げた2つの他に

・肩甲骨同士を引き離す

・下におろす

といったものがあります。

引き寄せる、持ち上げる、と反対の動きです。

これらに関わる筋肉(小胸筋・前鋸筋)は肩甲骨から肩口や脇の下を通って肋骨とつながっています。

そのため背中を意識すればするほど、これらの筋肉の働きがおろそかになってしまい、

「動かせない」となってしまうのです。

ならば、どうすればいいか?

私がオススメするのは、肩甲骨そのものではなく、

「肩甲骨を支える骨」を動かすように意識を変えることです。

その骨とは?


ズバリ「鎖骨」です。

鎖骨は首の下から肩にかけてほぼ水平に横たわっている長い棒状の骨で、

皮下で簡単に触れることができます。

鎖骨の一端は胸骨の一番上にある胸鎖関節で胸骨とつながり、

反対の端が肩鎖関節で肩甲骨とつながっています。

なので胸鎖関節を支点として鎖骨を動かせば、

それに合わせて肩甲骨も動いてくれるのです。

では実際に鎖骨&肩甲骨を動かしてみましょう。

(左肩で説明します。右肩も同様に行ってください。)

ステップ1

右手の指先で左の肩の先端(肩峰)に触れて位置を確認します。

厳密に言うと肩峰は肩甲骨の一部ですが、ここでは鎖骨の先端と

とらえても差し支えないでしょう。

「ここを動かす」と意識しておきます。


ステップ2

右手の指先で左の胸鎖関節に触れます。

ここが動きの支点になります。


ステップ3

ステップ1の肩峰を前後に動かします。



ステップ4

次に肩峰を上下に動かします。




ステップ5

肩峰を下げた位置から前→上→後→下と回します。

反対方向にも回してください。


肩峰を動かすときに肩甲骨周辺の力を抜いて、肩甲骨の動きを感じ取ってみてください。

右肩も同様に行います。

慣れてきたら両肩を同時に行うのもオススメです。

閲覧数:97回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page