top of page
検索

股関節にのる

前回前々回の記事では、「『足裏をしっかりと着けて立つ』ことが身体から余計な力が抜けて楽に立つ状態の基礎になる」ことをお伝えしました。


今回は楽に立つための、足裏と並ぶ重要ポイントである「股関節」のお話です。


股関節は骨盤と大腿骨を繋ぐ、言い換えると、体幹と脚を繋ぐ関節です。

頭・腕・体幹部の重さをまとめて受け止めている骨盤をきちんと股関節にのせることが出来ると、脚の骨を介して足裏の三点でしっかりと体重を支えることができます。

骨で体重を支えるので、余計な筋力を使わなくても立てる訳です。

柔道などで「自然体」と言われるのがこの状態です。


と、ここまで書いたところで確認です。


股関節ってどこでしょう?


ちょっとその場に立って「股関節」に手を当ててみてください。

ひょっとして、太腿の外側の一番上あたりを触っていませんか?


ここは「大転子」と呼ばれる部分で関節ではありません。

ですが、股関節が動くと一緒に動くために、「ここが股関節」だと勘違いしてしまいがちです。

この「ここが股関節」という感覚で脚を動かそうとすると太腿の外側の筋肉が過剰に緊張します。スクワットをしたときに太腿の外側ばかりがパンパンになるのはこのためです。

また、立ったり歩いたりするときも無意識のうちに力が入ってしまうため、太腿の外側が凝ってしまいます。実のところ、私の整体庵に来るお客様ではかなりの確率で凝っていらっしゃいます。


では「股関節」はどこにあるのか?


大まかに言うと、太腿の付け根のほぼ中央。

少し細かく言うと、恥骨結合と大転子の中点のやや上です。


実際に探すには恥骨結合と大転子を結ぶ線を辿って鼠径部のライン(いわゆる「コマネチ」ライン)とぶつかるあたり、が分かりやすいと思います。



ここに指を当てながら数回しゃがんで関節の動きを感じてみてください。




位置が確認できたら、

その股関節にのる意識で立ってみましょう。

太腿の外側の力みが分かるかもしれません。

分かったら力を抜いてください。

力まなくてもちゃんと立てますから。


それから


股関節を動かす意識で歩いてみましょう。

歩きが安定するかもしれません。


股関節を動かす意識でスクワットしてみましょう。

内腿が使えるようになって、楽にできるかもしれません。


股関節をたたむ意識で前屈してみましょう。

今までより深く曲げられるかもしれません。


股関節をたたむ意識で正座してみましょう。

どっしり感が増しているかもしれません。

椅子に座るときも同じです。



身体を動かすときに常に股関節を意識してみましょう。

身体感が変わるかもしれませんよ。

閲覧数:67回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page